スマホを安く使う方法

                                                    <h2>1. 難しく考えずに安くつける方法</h2><br>現在、携帯電話を持っているなら他社に乗り換えてください。それだけで現在(2014.3現在)ならiPhone5sの機種代金が一括払0円になります。実質価格のもととなる割引は適用されるので月額料金は2800円程度〜になります。<br><br><br><h2>2. 最近広告されている安くなるSIMカードとは?</h2><br>SIMとは携帯電話に入っているICチップのことで、この中に契約者情報(電話番号など)と電話帳情報(登録していた場合)などが入っています。携帯電話を利用するとき、携帯電話本体はSIMから情報を読みだして携帯電話会社の通信機器と認証を行って利用者確認を行います(着信にも課金にも必要です)。<br>最近の携帯電話はこのSIMカードを入れ替えるだけで異なった電話機でも携帯電話会社で手続きすること無く利用ができるようになっています。そのため、現在機種変更は「買増」と呼ばれています。現在の携帯電話端末に加えてもう一台買うというイメージです。<br>最近、広告されているSIMカードとはMVNOが提供しているものです。<br>MVNOとはMobile Virtual Network Operatorの略で仮想携帯事業者のことを指します。何が仮想かというと、総務省に電波利用許可を受けておらず携帯電話会社(docomo、au、SOFTBANK、EMobile、Willcom)から電波施設を借りて営業している業者ということで、ある意味実在していない携帯電話業者ということを示しています。実際にはドコモの電波施設からドコモの内部ネットワークを通じてインターネットプロバイダに接続されているようなイメージになります。<br>現在、参画している主な業者は、日本通信、OCN(NTTコミュニケーションズ)、IIJ、BIGLOBEなどがあります。これらの業者はドコモの携帯電話機で使えるSIMカードを発行して利用者に貸しています。その借りたSIMカードをドコモのスマートフォンに入れて設定をすれば通信ができるようになるという仕組みです。<br>このMVNOの提供するSIMの特徴は、とてもデータ通信料金が安いということです。ドコモでスマートフォン通信を利用する料金はSPモード315円+Xiパケホーダイライト4980円の合計5295円かかるわけですが、MVNOの提供しているサービスでは500円程度から存在します。さすがに500円のサービスは品質が良くないので、さきほど上げたOCNなどを利用するのが良いのですが、それでも1000円程度で利用できます。(通信費が1/5になります)<br>このサービスのデメリットは・通信量が少ない(高速通信1GB〜3GBサービスが一般的)・通信速度がドコモほど速くない(1Mbps〜10Mbps程度)・データ通信専用サービスが主体。(IIJと日本通信は音声向けプランを提供しています)・スマートフォンは自分で用意する必要がある(BIGLOBEでほぼスマホというセット商品はあるが例外)・ドコモショップのようなサポートを受けられる店がない(電話サポートはある)・基本的に自己責任(端末での利用の保証をしてくれない)・支払いが基本的にクレジットカードのみ(BIGLOBEのみ口座振替をサポート)<br>このデメリットを享受できるなら非常にメリットは大きいと思います。月の通信費が1/5になるのは大きいと思うのです。<br>MVNOが提供しているデータ通信は純粋なデータ通信のみで音声回線は一切使えなくなっています。このことでスマホでは変な現象がでることがあります。例をあげると携帯電話の電波の状態を示すマーク(ピクト表示)が表示されないという問題やその影響でアンテナを探しまくり電池持ちが悪くなるという現象(セルスタンバイ問題)があったりします。これを解決するためにSMSオプションというものが用意されています。SMSというのは電話番号を使ったメールサービスのことで、これは音声回線を利用してメールを送るものとなっています。すなわち、音声回線にアクセスできるデータ専用回線が提供されるということです。これによってピクト表示問題やセルスタンバイ問題は解決できます。面倒なことを考えたくなければSMSオプションはつけるもの、と考えておいてください。<br>電話については、MVNOでも電話はつかえるSIMはありますが、MVNOを使う場合は基本的にガラケーと2台持ちになると考えたほうがいいです(ガラケーの方が無料通話分がついていて得だからです)。スマホはデータ通信専用になると思ってください。<br><br><h2>3. MVNOで利用できる端末</h2>端末は中古(白ロムといいます)かSIMフリーの新品を選択します。新品が良い場合は、GooglePlayでNexus5、アップルストアでiPhone5s/5c、家電量販店でNexus7、その他性能の悪い安いAndroidスマホ、DELLのWindowsタブレットなどを選択することになります。<br>ドコモのスマホ、タブレットの中古を選ぶこともできますが、結構ハードルは高いです。現在携帯電話端末は割賦契約(分割払)で買うことが主流ですが、もし支払いをしなくなると携帯電話端末を使えなくしてしまう仕組みがあるのです。この使えなくなった端末のことを赤ロム端末といいます。中古で買う場合はこのリスクがついて回ります。ただ、一括払で購入された端末は赤ロムになることはないといっても良いです。この情報を携帯電話会社は提供していて、ネットワーク利用制限サイトで公開しています。携帯電話端末のIDであるIMEI番号というものを入力すると、その端末が赤ロムになる可能性があるものかどうかがわかります。話を単純にするため、「◯」という表示が出ていれば赤ロムにならないと説明しておきます。<br>中古でドコモの端末を買う場合は、ネットワーク利用制限が「◯」であるというものしか買ってはいけません。また、赤ロム保証と書かれた店でしか買ってはいけません。最近はブックオフなどのリサイクル店でも中古携帯電話の取り扱いをしていますが、ここではネットワーク利用制限の表記がない場合が多く、実際に「△」のもの(赤ロムになる可能性があるもの)を表記なしで販売していたりします。表記がない場合はIMEIを確認させてもらい自分で調べる必要があります。<br>ヤフオクなどでも白ロムは取り扱われていますが、必ずIMEIが書かれていて自分で確認できるようにしています。書いていない出品はなにか後ろめたいことがあると思っていいです。<br><br><br><h2>4. MVNOの利用イメージ</h2><br>MVNOとの契約の方法ですが、一般的なのは家電量販店やネット通販でSIMパッケージを購入する方法です。SIMパッケージを買ってくると中にSIMカードが入っています。このSIMを使って通信させるわけです。しかし、買ってきたばかりのSIMはMVNO側で利用者が特定されていないので、インターネットのMVNOの登録ページで契約手続きをする必要があります。これは付属のマニュアルに手順が書かれています。インターネットを利用して手続きをするということは、自宅にインターネット回線がある必要があります。<br>※SIMパッケージは音声回線の有無、SMSの有無、SIMサイズごとにパッケージが異なっています。ですから、使うスマホのSIMサイズを把握してから注文する必要があります。<br><br>手続きが終われば、SIMをスマホやタブレットに挿入します。<br>通信の設定についてです。ドコモでスマホを買うと自動的にSPモードに加入することになるのでスマホ側でははじめからSPモードで通信できるように設定されて出荷されています。それ以外の通信を選択する場合にはAPNというものを設定しなければいけません。APNの設定の方法は各MVNOのサポートページにかかれていますので一度参照してみてください。APNを設定すればデータ通信ができるようになります。<br><br><h2>5. ネット利用の目安</h2><br>最後にネットの利用頻度は時間でなく「通信量」で判断する必要があります。1日に4時間使うと言っても、軽くメールやWeb(Yahooなど)を見る程度と、動画を見続けるのでは全く異なるということです。前者では月1GBで十分すぎますが、後者なら1日で1GB以上になります。<br>