英作文について

                                                    <p><span><font size=3>アマチュア無線ではラバースタンプと言って、決まり文句があり、単語を適宜入れ替えるだけで海外の局と英会話で通信ができます。普通はこれで十分ですが、私はもう少し会話らしいことができないかと試行錯誤しているうちに、いつの間にか歳をとりました。アマチュア無線の興味は薄れましたが、英作文への興味は尽きません。</font></span></p>

 

ハウツー本について

今までハウツー物の本、簡単な英作文入門、猿でも分かる英作文等々買い集めました。どの本も決め手にならず、出版業界ではその手の本は売れ筋のドル箱になっているようです。しかし一絡げで論じることはできません、なかには学習法の指針になるものもありました。

 

ベーシック英語について

私は中学生程度の英語で誰でも話せる基本英語を研究しました。しかしネイティブはそのように話してくれないことが分かりBasic Englishの限界を感じました。

VOA Special EnglishBasic Englishに近いという触れ込みで放送されています。昔は短波放送だけでしたが今ではウエブでいつでも聴けます。

ノンネイティブ向けの基本英語なので、アナウンサーは難解な単語を使用せず、スピードは遅く、はっきり発音します。これでネイティブと話す能力が得られるかと疑問に思われるかも知れませんが、ネイティブはノンネイティブに聴き取れるように話すものです。

 

英文の模倣

覚えたての文法、単語で英文を作成するとき、気の利いた言い回しの文があったときは、教科書に載っている文を参考に、語句を入れ替えて文を作成します。世の中には天才的な人がおり、あらゆる文型を暗記し自在に使いこなします。そうでない人は別の方法を研究した方が良いでしょう。

最も簡単な英作文は “~は~だ”be動詞で結ぶ文です。何でもこの形式にすると、”インディアン嘘つかない”的な言葉になって、英語は進歩しません。

 

私は英文を先に書き、それを和訳することはほとんどしませんでしたが、和文を英訳しようとするとき、“I, You で補わないと文章にならないことがあります。生命、損害保険の約款は甲と乙がくどいほど書かれています、英語は約款文に近い言葉のように思われます。日本語は個人の概念が希薄な言葉かと思えます。

 

基本動詞の活用法

日本語動詞に対応する英単語が思い浮かばないとき、すぐ辞書を引くと思いますが、基本動詞、do, get, give, take, come, put, make, keep で表現できないか考えてください。基本動詞に前置詞を組み合わせれば無限に表現が広がります。熟語を暗記することは大切ですが、そのことに時間を費やすのは無駄なことです。基本動詞の動作の性質を理解してください。前置詞についても同じことが言えます。“降りる”は辞書で“get off ”だからというのでなく、動作のイメージからget, take~、give~、make~ が浮かぶようにします。基本動詞の活用については多くのハウツー本があります。基本動詞のイメージが浮かぶようになってから、意味が限定された動詞を使うようにします。

 

主語の立て方

英語には主語が絶対必要ですが、無生物主語で文書を作る工夫をします。ハウツー本に書いてありましたが“無生物あるいは物事の状況を主語にして、その事象が目に見えるように表現する”ことが英語らしい英語の書き方です。主語は人称名詞でなく、動名詞、名詞句、無生物を用い、動詞に使役動詞makeを使うと、直訳では変な日本語ですが、英語らしい英語になります。

英会話と違って、何でもIから書き始めると途中で詰まってしまいます。Iは自分の意思であることをはっきりさせる必要があるときに使います。

 

Google の活用

英文が慣用法として正しいか確認するには電子辞書の例文検索を使いますが、それでも分からないときは、Googleを使う方法があります。講談社出版から“Google英文ライティング”と言う本が出版されています。要は書きかけの英文をGoogle検索窓に打ち込むと、類似の文を使ったサイトが表示されることです。ネイティブのサイトであっても正しい英語が先順位に表示されますから、かなりプロユースになります。詳しくは本をご覧ください。

 

洋書について

興味ある分野について洋書を読むことをお勧めします。多くの人は難しい単語に嫌気がさして投げ出しています。最初の12ページは辞書を引いても、途中からは少々分からない単語があっても飛ばして読むことです。大意が分かればよい、それでも何度も現れる単語は根負けして辞書を引きます。英文を読むときは頭から理解するようにします。今でも漢文のように返り点を打って読解することが行われているかも知れませんが、それはやめた方が良いでしょう。日本語にきちんと翻訳するときも、返り点を意識せず全体の意味から日本語ではこのような意味になるように訳します。

 

ホームページについて

英作文の上達には、日記を英文で書くのがよいと言われています。ネイティブとE-mailで文通するのも効果的です。最もよいのは自分のホームページを開設して、英文を公開することです。心配は無用です。ホームページを公開して、一般に見られるまでには、半年から1年以上かかります。自分のサイトは確かに存在するが、検索窓にURLを打ち込んでもサイトが表示されないとき、これを解決するために、さまざまな方法があり、ウエブサイトに掲載されています。

 

翻訳ソフトについて

オンライン翻訳ソフトがあります。これを使い出すと癖になり、英語の勉強になりません。英文を早く完成させたいときは重宝します。しかし入力した日本語がすべて意味を成す英文になるとは限りません。翻訳された英文を日本語に再翻訳しチェックします、意図していない翻訳のときは、日本語の語順、読点、人称名詞の補足そして言い回しを変更します。英文ニュースを翻訳すると、意味不明な日本語になることがあります。だからと言ってソフトで英文に翻訳されたものは正しいことになりません。

ソフトは not only ~ but alsotoo ~ toなど気の利いた表現、学術書に見られる reminiscence of ~の表現はできません 定冠詞 aと theは意図に反した表示がされることがあります。それでも使っているうちにソフトの癖、英文法、単語の手直し、翻訳に適した入力日本語が分かってきます。無料オンライン翻訳ソフトはGoogleExciteがあります。

英作文を添削指導してほしいと思ったことが何度もあります。ネイティブの友人は上手な英語だから添削は不要と言います、しかし高い料金を払ってまでプロに頼みたくない。そのようなとき、オンライン翻訳ソフトは役に立ちます。ただし良い英語か、悪い英語かの判断はしません。良い英語は“Google英文ライティング”に詳しく解説されています。